バングラデシュで大規模デモ、通信遮断で混乱も

バングラデシュで大規模デモ、通信遮断で混乱も

英国ロイターによると、 バングラデシュ政府職員採用の優遇枠に反対しようと、学生らが大規模デモを行い、19日には、テレビのニュースチャンネルの放送が中止される事態にまで発展しているようです。事態の沈静化を図る目的で、バングラデシュ政府による大規模なインターネットの制限や遮断が行われており、通信サービスも全国的に混乱しています。







大規模デモはなぜ起きたのか

バングラデシュでは、1971年にパキスタンからの独立で戦った兵士の家族らのために、公務員の採用人数の3割が特別枠として割り当てられていましたが、反発の声があがったため政府は2018年に廃止する決定をしました。

この特別枠の廃止について、高等裁判所が6月に政府の決定は法律に反するという判断を示したため、学生などによる大規模デモが広がりました。

今回の抗議活動では、40人前後が死亡、2000人以上が負傷しているようです。インド紙エコノミック・タイムズは、バングラデシュ政府が18日夜、秩序維持のため、軍への支援要請を余儀なくされたと報じています。







TVニュースの放送中止、インターネットも不通に

大規模デモで多数の死傷者が出ている

ロイターの記事によると、バングラデシュ政府は18日、事態の沈静化に向け、一部のモバイル通信サービスを遮断しましたが、19日午前には通信の混乱が全国に広がっており、海外からの電話やインターネット経由の電話がつながりにくくなっているとのことです。

また、一部の新聞社のウェブサイトも19日午前の段階で更新されていません。国内では一部の音声通話が可能ですが、モバイルデータやブロードバンドのサービスは利用できない状態が続いています。ニュースチャンネルと国営放送BTVは放送を中止。娯楽番組の放送は通常通り続いているようです。







バングラデシュで激化する大規模デモの様子

バングラデシュでは、過去にも何度も大規模デモが発生していますが、今回は死傷者も多く、少し深刻そうです。

バングラデシュ政府が上訴し、最高裁が高裁の判決を差し止めており、来月7日に審理が予定されているようです。バングラの司法は腐りきっているので、あまり期待はできませんが、事態が好転することを願うばかりです。

バングラデシュに滞在している日本人の皆様は、デモや集会近辺への接近はなるべく避け、トラブルに巻き込まれないようにくれぐれもお気をつけください。







にほんブログ村 海外生活ブログ バングラデシュ情報へ



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です