2019年のバングラデシュでのレイプ被害者数は1413人-前年から被害者数が倍増-
The Daily Starによると、バングラデシュの人権擁護団体「Ain o Salish Kendra (ASK) 」は、2019年のバングラデシュでのレイプによる被害者数は、前年の約2倍の1413人( 前年732人 )だったと発表しました。そのうち、76人は被害後に殺害され、10人が自殺したとのことです。
被害を申告していない人もいるので、実際のレイプ被害者はもっと多いとみられるとのことです。
ASKのHPで、最新ではないですが、レイプ被害に関する統計(2019年1月~11月)があったので、ご参考までに。
2019年11月までの被害者数では、13歳から18歳の少女の被害が最も多く、223人です。続いて、7歳から12歳が203人、6歳以下が111人となっています。
ほとんどが20歳以下の被害なんですね。
ただ、お隣のインドでは、フランスのAFP通信の記事によると、2017年に3万3000人超の女性がレイプ被害を受けたようです。 桁が違いますね。
日本では、警察庁がまとめた統計によると、2018年の強制性交等罪の被害発生の認知件数が1307件(前年1109件)だったようです。数字上は、バングラデシュと大きな差はないですね。
また、日本では2019年、伊藤詩織さんが、 元TBS記者の山口敬之氏に性的暴行を受けたとして1100万円の損害賠償を求めた民事訴訟で、東京地裁が山口氏に330万円の支払いを命じたことで、世界中から注目を集めました。
ダッカで抗議活動が6日にも
ダッカでは6日、レイプ被害に関する抗議活動が行われたようです。
時事通信によると、バングラデシュのダッカ大学に通う2年生の女子学生(21歳)が5日に強姦されたという疑惑を巡り、数千人が6日、同大学のキャンパスで抗議活動を繰り広げ、デモ参加者らは有罪判決を受けたレイプ犯には死刑を求めたとのことです。
被害者の女子学生は5日、首都ダッカ北部カントンメント(Cantonment)地区で、友人宅へ向かっていた際、口をふさがれて首都ダッカ郊外の人けのない場所に連れて行かれ、性的暴行を受けたようです。
その後、被疑者は逮捕されていました。性犯罪者は一種の病気みたいなところがあるので、再犯率が高いのが特徴です。この被疑者も前科があったようです。法に基づき裁くのも大切ですが、その後、再犯をいかに防ぐか…。難しい問題ですね。