バングラデシュの新型コロナ感染者はまだまだ増える!?

バングラデシュの新型コロナ感染者はまだまだ増える!?

バングラデシュの国父で「ボンゴボンドゥ(ベンガルの友人)」と呼ばれるシェイク・ムジブル・ラーマンの生誕100周年を盛大に祝うはずだった今年2020年。

そのムジブル・ラーマンの生誕記念日(3月17日)を前に、世界では中国から始まった新型コロナウイルスの感染が拡大しつつありました。



インドやパキスタン、ネパール、スリランカ、モルディブ、ブータンなどの周辺国で感染者が確認される中、バングラデシュではなかなか感染者が確認されず、市民は疑心暗鬼に陥っていました。



生誕100周年の記念イベントの開催の可否について、ギリギリまで政府内で慎重に議論された結果、予定通りの開催を断念。国民がパニックにならないように周到に公表のタイミングを見計らい、週明けの3月8日(日)午後、メディアに事前に「首相から重大発表がある」と情報を流し、ついに政府は国内初の感染者の発表に踏み切ったとみられています。こうした情報操作は、五輪開催を目前に控えていた日本が、検査数を意図的に減らし、あたかも感染を抑え込むことに成功していると誤信させようとした疑惑に似ています。





さて、次に、バングラデシュの感染者数の推移を表したグラフ(※WHOのレポートに基づき作成。IEDCRの発表とはタイムラグがあるため、多少の誤差あり)を見てみましょう。都市封鎖を始めた3月26日から4月5日までは、感染者数や死亡者数は微増でほぼ横ばいをキープしていましたが、4月6日から急増し、今も右肩上がりで増え続けています。急増した原因は不明ですが、検査数が増えたのではないかと思われます。



なお、IEDCRの発表によると、4月9日時点の調査では、感染者数の約7割が男性であることがわかりました。これは、男性のほうが外出が多いから?かもしれません。年代別にみると、21~30歳が最多で感染者全体の約2割を占めます。次に多いのが、41~50歳で、31~40歳、51~60歳が続きます。地域別では、ダッカ市が圧倒的に多いですが、これも検査数が影響しているのかもしれません。ちなみに、バリダラでの感染はないですが、ボナニで1人、グルシャンで6人の感染が確認されているようです。





インドや日本と比べても、まだまだ確認できている感染者数が圧倒的に少ないため、今後も当分は感染者が増え続けるとみられます。このグラフを見ていると、自宅待機要請解除は当分先の話なのかもしれません。むしろ、もっと厳しい外出制限が課されるかもしれません。

長期戦を覚悟して、いろいろ買い出しや予定を組む必要がありますね(´・ω・`)

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